2.4 試作機の確認試験
今年度設計、製作した軽量化ホームドア試作機が設定条件を満足しているかどうか、さらに設定以上の荷重を付加した場合の余裕度を確認することを目的に、水平方向の荷重を付加、除去し、撓み量の測定およびドア開閉動作状況の確認を行った。
2.4.1 測定方法
確認試験においては、ドア部および戸袋部に荷重を加えた時の撓み量と、荷重を除去した後の撓み量を測定した。また、荷重除去後にドア開閉動作が可能であるかを確認した。
確認試験のための測定装置を図2.4.1-1に示す。
荷重は3台の油圧シリンダで与えるものとし、高さ1200mmの戸袋2ヵ所、ドア1ヵ所の3点に荷重を与えた。また、戸袋、ドアの水平面に荷重が一様に加えられようにロードセルと戸袋、ドアとの間に角材を配置した。
荷重の付加は各点に設置したロードセルで圧力を測定しながら、所定の荷重がかかるよう圧力を加えた。具体的には、980N/m(100kgf/m)の荷重に対しては戸袋の各点に637N(65kgf/m)、ドアに1078N(110kgf/m)の圧力を加え戸袋部、ドア部一様に荷重が付加されるようにした。
撓み量は、図2.4.1-1に示す、A〜Dの4点で測定した。荷重を加える前の各位置を基準点とし、荷重を加えた時、および除去後の移動量を測定して撓み量とした。