2.3.4 重量評価
昨年度と今年度の試作機の重量比較を行う。
ここで、今年度試作したホームドア本体において、重量低減に大きく寄与した部分を変動部分と称し、重量に大きな差異がでなかった部分を固定部分と称するすることとし、変動部分と固定部分についての重量比較を行う。変動部分には、フレーム、ドア、リニアガイドが含まれる。一方、固定部分には、カバー、制御盤、支障物センサ、ドアモータ組品、スイッチ、ボルト類が含まれる。
昨年度と今年度の重量比較を表2.3.4-1に示す。
軽量化ホームドアは、昨年度試作機と比較して、固定部分の重量は昨年度と同じで、変動部分は34kg減の28%軽減が可能となった。ベースは6kg減の25%軽減で、合計40kg減、18%の軽量化を図ることができた。
薄板形ホームドアは、固定部分の重量もカバーの板厚低減により5kg減で6%軽減、変動部分は50kg減で41%軽減が可能となった。べ一スは7kg減の30%軽減で、合計62kg減、28%の軽量化を図ることができた。
また、ホームドア本体を支えるベースも、本体の重量低減により、軽量化が図れた。
本年度の試作による重量軽減により期待できる効果は、次の4項目が考えられる。
(a) ベースの軽量化による基礎工事の簡易化
(b) 本体の軽量化による搬入の容易化
(c) 本体の軽量化によるホーム設置に要する時間短縮
(d) ドアの軽量化とモータの小形化(将来対応)による通常時の消費電力低減
また、ホームドアの低コスト化にも寄与するものと考えられる。