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活動の成果

保育園、児童館にゆりかごボランティアの腕章をつけた若者がいることは、父母に感銘を与えている。そして我が子も人や社会に役立つような成長をしてほしいと、希望やあこがれのシンボルとしてみつめていてくれる。今回卒園式に大学生が楊枝で作ったミニログハウスをお祝いに園児の掌にのせてくれた。父母の拍手はなりやまなかった。児童クラブは寄せ書を贈って就学を祝い、リコーダ演奏で送る。これらは日頃のボランティアで親しみ尊敬し合う仲間としての成果であろうと思う。

一方若者だけに止まらず企業ボランティア、地域高齢者ボランティア、国際ソロプチミスト延岡、市民大学OB、読み聞かせの会、等々未来と可能性を秘めた子ども達へ注がれる目は暖かく、どんなやんちゃも宥してもらえる心の寛さがある。このことは人に対する信頼感と愛情を育てそれは地域社会に対する愛着にもつながって行くと思われる。子どもから大人までのボランティア育成の意義は「愛と信頼と奉仕に満ちた地域社会」作りをめざすことに尽きる。地域福祉が芽生えてくるのを感じる。

 

今後の課題

ゆりかごボランティア育成会を結成して日は浅いけれども、組織以上に活動が先行している。余り形式にとらわれないで好意や善意を素直に生かしながら、一歩でも心構え、謙虚さを失くさないで技術を確実に身につけていく(救急法、非常食、避難法なども含めて)ことも講座の中に取り入れて行きたい。

 

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