ゆりかご児童館
〒882-0803 宮崎県延岡市大貫町4-2660-2 TEL.0982-35-1948 FAX.0982-35-4452
設置主体:社会福祉法人 ゆりかご福祉会
運営主体:社会福祉法人 ゆりかご福祉会
人口:10,200人(南方地区)
設立年月日:平成5年4月1日
職員数:館長(兼務)副館長(兼務)児童厚生員4名
開館時間:午前9時00分(早朝午前7時00分)
閉館時間:午後6時00分(延長午後7時30分)
休館日:日曜、祝祭日(行事により年7回開館がある)
地域環境:延岡市は13万都市で、43,754世帯の中で義務教育修了前の児童が27,934人いる。現在公設民営児童館2館、公立児童館2館、民設民営児童館2館の計6館。当地域には小学校2校、中学校2校、高校1校、大学1校があり、近くに公認陸上競技場、市営プール、自然公園があり休日は市民スポーツ又憩いの場所としで賑わう。
ボランティアコーディネーターの育成事業
ゆりがご児童館ボランティアクラブ育成会結成
活動の概要
ゆりかご児童館を保育園に併設して建設して6年になる。ちょうど1年前に当館から2キロメートル奥に九州保健福祉大学が開学し、「ボランティア希望の方はどうぞ」と云う標識板を見たと云って大学生が訪れるようになった。視機能学科生の実習を引き受けたり、学園祭にお抹茶席を手伝ったり、園児の体力測定に大学講師の助言と共に実際指導を受けたりとさまざまな交流も全て、児童館顧問にお迎えして指導を受けていた小関康之教授が奇しくも同大学の社会福祉学部長に就任されたご縁であったと深く感謝している。
この大学生ボランティアの出現によってゆりかごでボランティア育成会の機運は急速に盛り上がり、県立高校生が校内ボランティアを結成してそのままゆりかごに合流すると云う事もあって、平成11年8月2日に第1回会合を開いたのである。小、中、高、大生それに主任児童員、九州電力青年部ボランティアも加わって、賑やかにスタートを切る事になった。
早速社会福祉協議会の富山雅美氏から阪神大震災にかけつけた生々しい体験談から、今からのボランティアは、只何となく場所に来るのではなく、しっかりした心構えを持って参加すると共に、謙虚な気持ちと何らかの技術を持っている事が必要であると説かれた。
ゆりかごボランティア育成会としては従来、高齢者や障害児者にかたよりがちであった奉仕活動を青少年健全育成の一環として見つめ直し、保育園児童館でボランティアをすることによって、人間としてモデル的存在になり得るのかと人格形成の場である幼児学童集団の活動の中から自らを問い共に成長して行こうというきっかけ作りも大事かと思っている。ここに来れば、嫌応なしにリーダーシップを取ったり発達段階に即した対応の場面が出て来たり、学習面では辞典、図鑑などの利用のしかたや、地図や地球儀の見方にまで発展して来るし、野外でも単なる遊びに止まらず植物、野鳥観察と広がって来る。大学生はこうした知的好奇心に答えられるようにしてほしいと当館では考えている。幼児学童に止まらず、同じボランティア同志の中学生高校生に対しても最高学府に学んでいる者として後輩を導いてほしいと希うのである。