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他園や他市の支援事業までも見学しました。幸いなことに、スタッフの1名が他市の支援センターにボランティアに行っていたこともあり、随分参考になりました。大まかなことが決まる度にブロックの園長会の前に、運営委員会を開催して、進捗状況を報告したり意見を求めたりしました。

事業の内容を検討していく中で、スタッフのローテーション、施設使用の状況から、最初は親子での参加日(プレイデー)を週2回、20組程度と考えて準備を進めていました。まず、事業受託園である当園から事業を定着し、力をつけてから周辺区にと考えました。

 

9. 受け入れ

 

募集のポスターも刷りあがり配布することになりました。当法人の各園には年度当初から支援事業が始まることを保護者に知らせていましたので、よく宣伝が行き届いていたのか、地域の人たちは心待ちにしてくれていました。6月の中旬に、5,000枚チラシを印刷し、園の周辺地域には、3,000枚を新聞の折り込み広告で配布、1,500枚は近くの団地にスタッフで撒きにいきました。新聞にチラシをいれた日は、朝から電話が鳴りっぱなしでした。「広告見ました。行きたいのですが、どうしたらいいですか」。1日中電話の応対に明け暮れるという嬉しい悲鳴でした。その時に親子78組の応募があり、受け入れ限度も考えて、名前と電話番号を教えてもらって、受け付けておきました。

こんなに沢山、在宅の子どもたちと母親たちが行くところがないのかと改めて知らされた次第です。開所までには紆余曲折ありましたが、ここまでこぎ着けたことをスタッフと共に喜びました。

 

 

 

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