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保育園としては悩んだり困ったりしている母親や、問題を抱えている子育て家庭への簡単なカウンセリングはできるものの、その後のフォローを主任児童委員をはじめ関係機関とどのように連携させ支援に結び付いていくのか、今検討しているところです。

 

2] 母親サークルを組織

最近、事業に参加している母親たちの中で新しく友達関係ができたり輪が広がっています。はじめての頃は「なかよし広場」や「あゆみくらぶ」で知り合った母親同士が、スーパーマーケットや公園など別な場所で集まっていたようでしたが、最近は少しずつ組織化されてきています。「ぴよぴよクラブ」というサークルが作られ、近くの公民館に、保育園で行っている事業を参考にして、20人位の親子が集まって、自主的な活動をはじめています。

さらに3人位の小グループを単位にして、お互いに協力し助け合いながら、急用ができた時や出産時などに子どもの面倒をみたりしています。前述したように保育園の周辺地域は核家族が多くて、親戚が近くにいない家庭が多いところです。こうした母親サークルの結成は大変心強いといえるでしょう。ミニファミリーサポート事業を自主的に行っているといえます。

 

3] 職員の意識

2つの子育て支援事業に取り組んでみて、参加者の声は概ね好評であり、ネットワークや母親サークルにまで発展しているこれらの事業が、地域のために大変役立っていることは、全職員が評価しているものの、職員の中で行き詰まりを感じている者もいます。事業のマンネリ化もその一つです。

 

 

 

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