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はじめは年5回程度の計画でスタートしました。すでに公園での子育て支援事業が軌道にのっていたので、計画立案は問題ありませんでしたが、ただ定員20名という狭い保育園の中で、在園児の生活を守りながら、スペースをどのように確保したらよいかが職員間で問題になりました。そして、登園する園児が減る土曜日に行おうということになりました。今でも土曜日を主体に実施しています。

 

ネットワーク体制

これらの事業がスタートした最初の頃は、当保育園が単独で取り組んでいましたが、徐々に他の保育園も子育て支援事業を行うようになり、連携の意識が高まってきました。はじめは近くの公立保育園と日程が重複しないように調整して、合同のチラシを作成し近所に配布しました。それから徐々に保育園の数が増え、主任児童委員、町内会長、地区の保健センターの協力も得られるようになってきました。

4年前に静岡市の東部地域に私立ではじめて「地域子育てセンター」ができましたが、2年前からこの支援センターと東部保健センターを中心としたネットワーク体制の再構築が考えられてきています。まだきちっとした体系が確立されているわけではありませんが、年3回程度の会合の中で、事業計画を検討したり、各保育園の実施日が重複しないように日程調整したり、お互いの情報交換を行うなど連携をはかるようにしています。

また、こうした連携を通して、各保育園で児童虐待や問題を抱える家庭についても、主任児童委員、保健婦、児童相談所などの支援が速やかに得られるようにもなりました。

 

 

 

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