平成8年度には子育てガイドブック「すくすく育てめんこい子」を花巻市の児童家庭係長さんを中心に民生委員さんや子育てボランティアのみなさん、保健センター、支援センターと連携園が集まって作りました。花巻で子育てするのに必要な情報がきっちり詰まっています。
若葉の支援センターでは、今年新たに子育てサークル育成のための育児講座を企画しました。3回講座で、中央の著名な講師先生のお話を聞いたり、子どもの遊ばせ方講習だったり、既存サークルの代表者の方の「子育てサークルってこんなに楽しいよ」のお話を聞いたりして、新たなサークルを作ろうとしましたが、受講者の皆さんは既存のサークルに吸い込まれてしまいました。理由はサークル代表のお母さんのお話がとっても楽しかったからです。
サークル支援が充実してくるにしたがって、若葉の支援センターの職員の行動範囲も広がり、小さなワゴン車にペープサートや手作り玩具の材料、ミニ運動会の道具等を積み込んで、青少年ホームや地区の公民館に出かけていくことが多くなりました。子どもたちを遊ばせながらぽつぽつ、育児相談が始まります。最近は支援センターの職員だけではなく側にいる先輩お母さんからのアドバイスもあり、深刻な相談という雰囲気もなくなりました。「うちの子だけの問題じゃなかった」「この時期みんなそうなんだ」って思えることで、一頃の子育て中のお母さんの「暗い顔」がなくなってきました。これは花巻の、市を挙げての子育て支援の成果だと思います。
これからの支援は地域の子育て家庭の状況を把握しながら、今、何が、どんな支援が必要かを見定め、お母さんたちの自主性を損なわないように手をさしのべることが必要だと思います。21世紀は男女共同参画の社会ですが「子育てが何物にもかえ難い夢と希望に満ち溢れた素敵なこと」を実感できる社会になって欲しいと思います。