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2 私たちが実践する「地域の子育て支援」

 

(1) 子育てサロンの支援活動

 

北海道函館市・中央保育園

子育てサロン指導員 佐々木キヨ

 

当園は南北海道の玄関口函館市(人口約30万)にあります。函館駅から歩いて10分程のところに位置して、全国的にも有名になっております函館山の夜景、異国情緒ただよう文化的建造物があり、北の海の幸が豊富です。函館市民の台所といわれている「自由市場」があり、観光客の皆さんに満足していただいております。

園の周辺も緑地化され、散策コースや遊園地として利用されております。しかし、かつての函館の繁華街の面影はだんだんなくなり、空地が目だって多くなってきました(店舗兼住宅が老朽化したことも原因となっております)。

園の定員は120名で、0歳児14名、1歳児21名、2歳児15名、3歳児25名、4歳児25名、5歳児30名、計130名が在園しています。

特別事業として地域子育て支援センター、産休あけ乳児保育、障害児保育、延長保育、休日保育、一時保育を行っております。

地域子育て支援センターは、平成5年4月より国の制度(地域子育てモデル事業)として、「子育てサロン」の名称で事業を始めました。この指定を受ける7年前より、育児相談はしておりました。現在は少子化により、園児の新年度4月の入園の充足率が悪い状態でのスタートです(秋頃までには100%の充足率になります)。7年前では保育園入園希望者が大勢おり、全員が新年度4月には入園できませんでした。住宅兼店舗が多く建っており、自営業を営む方が多かったのです。同じような条件の園児が行政の措置基準で選考されて入園決定されますので、入園できない子どもを持つ父母にとっては大変なものでした。そのような時から相談を受けるようになりました。

 

 

 

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