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子どもと国際化

 

石井恵理子先生

 

1. 国内の非日本語母語話者の状況

90年代に入り、「家族型」「定住型」が急増

国際結婚による外国人配偶者

日系人就労者

中国帰国者・呼び寄せ家族 など

→多言語多文化環境で育つ子どもたちの増加

 

多様であることのもたらす「豊かさ」と「難しさ」

 

2. 社会・文化と子どもの成長

「よい子」は万国共通?

各文化が規定する”よい子像”は、親や保育者、教師を通して子どもに伝えられる

→大人たちから異なるメッセージが伝えられることによる混乱も

 

母親が子どもに身につけてほしいこと(総理府調査1981)

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文化による認知・行動・情動の違い

「子どもとはどういう存在か」「子育ての目標は何か」「子育てをどう進めるか」

→文化による意識の違いは見えにくいことがある

 

子どもの成育環境

さまざまなレベルの社会的要因が相互に影響

個人の努力の可能性と限界

 

子どもを取り巻く大人たちの連携

=<異文化間コミュニケーション>の必要性

・「暗黙の了解」「察しの期待」の排除

・ことばのみに頼らない伝達・理解

・判断保留の態度

 

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