第3分科会
保育所の食教育の実践
司会者 菊池恵子(東京都・船掘中央保育園副園長)
提案者 露木省子(神奈川県・坂田保育園長)
助言者 西村早苗(女子栄養大学公衆栄養学研究室助手)
提案要旨
保育所の食教育の実践
露木省子(神奈川県・酒田保育園長)
1. はじめに
(サービスと親の教育は信頼が基盤)
夢ある家庭づくりや子育てができる社会を築くための提言の中に、「食事・育児を男女が協力して担っていくことが求められているし、男女の多様なパートナーシップが受け容られるような環境づくりや、子育てを社会全体で支援するという国民的合意を確立していくことも必要である。」と述べられています。
その一方で、働く父親・母親の子育てに対する意識が低下し、「子ども中心の子育て」から「親中心の子育て」へと変化していく現代の子育て事情に疑問を感じることも多い。が、現実を受け止め、家庭への情報提供や働きがけが大切だと考えています。
保育所給食の役割は、子ども達の安全・栄養を十分考慮し、楽しい雰囲気の中で食事できるような創意工夫や、家庭での楽しい食事づくりを支援したり、子ども・親への食教育や、地域とのかかわりを持つことだと思います。
2. 5/21の役割
(子ども一人一人の生活リズムを受け容れる)
食事は、一日・一週間単位の健康な生活リズムの基礎となります。子ども一人一人の睡眠・運動(活動)・食事の生活の流れを知ることは、日常の保育活動にとって大切なことです。各家庭の事情により、夕食→睡眠→朝食(排便)の生活リズムが異なり、昼間、保育園で生活する子ども達が元気に活動し、おいしく食事ができるように、家庭と連携する必要があります。
各家庭には、保健だより等を通して、子どもにとって健康的な生活リズムを知らせたりアンケート(意識)調査をしました。(資料1)
その結果、夕食や就寝時刻が遅い家庭があるため、保育園での午睡を見直すことにしました。