3. 発育・発達の保証
乳児にとって発育・発達をすることは当然のことですが、屡々、この障害となることが集団保育では起こります。
時にはクラスの全体に、また時には特定の児に見受けられます。
1) バランスのとれた栄養の給与
月齢に合った量と食物の形態を離乳準備期、前期、中期、後期、移行期の順に一人ひとりの発育・発達と消化(便の)の状態をよく見ながらすすめます。
2) 罹患率
乳児期は、あまり感染症には罹らないと言われていますが、それも6ヵ月までです。
人工栄養の乳児は特に胎生期に母体からもらった免疫体は、この頃までに殆ど失われますので感染症の予防の他、先天性疾患やあらゆる疾病を、いつもの機嫌や表情の変化で敏感に察知し、発育・発達の妨げとなる原因を除くように心がけましょう。
3) 養護の良否
精神的なストレスは体調を崩すもとになります。(心身症を含む)
乳児は保育者の態度から自分が愛されているか否かを無意識にも察します。温かいケアを受けさせて上げたいものです。
4. 生活習慣は楽しみながら身につける
生活習慣に必要な条件として、食事、睡眠、排泄、衣服の着脱、清潔については、一日の生活リズムを整え、厳しい強制や制裁を避け、個人差と適時性を考慮に入れて月齢の高い児や保育者の動作を反復、模倣して身につけるように心がけましょう。
善悪の躾については、一貫性と理解力が必要です。
そして、興味を引き出す工夫と褒めることで、ひとつのことが為し遂げられたときの満足感を味わうことができます。
5. 保育室内の設備
乳児を危険から守るために室内は危険なものを排除してなるべく束縛をしないで自由に遊べるように段差や躓くものを排除してバリアフリーを心がけましょう。