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(3)輸出入コンテナ貨物の利用港湾

1]対象4県における輸出コンテナ貨物の船積港

1998年10月に宮崎県において生産された輸出コンテナ貨物の船積港をみると、博多港が34.8%と最も多く、次いで大阪港(17.6%)、北九州港(16.7%)、細島港(13.2%)、神戸港(12.9%)と続いている。

博多港・北九州港の利用率の合計が、熊本県は70.9%を、大分県は64.3%を占めているのに対して、宮崎県は51.5%と低く、地元港である細島港が13.2%とかなりのウェイトを占めている点が特徴である。

鹿児島県においても、最も多い船積港は博多港(26.5%)、北九州港(20.1%)であるが、以下、神戸港(11.1%)、志布志港(9.5%)、細島港(7.2%)と続いており、鹿児島県の地元の志布志港に次いで、宮崎県の細島港が比較的高いウェイトを占めている。

また、宮崎県は、他の対象県と比較して、神戸港の利用率が低く、大阪港の利用率が高いという特徴がみられる。

93年時点の宮崎県の輸出コンテナ貨物の船積港では、神戸港が32.4%と最も大きい割合を占めており、輸出における神戸港の利用率は93年から98年で急激に低下している。一方、98年に最大の利用率を示している博多港は、93年には15.3%であり、利用率が2倍以上に高まっている。93年から98年にかけて、神戸港に加え、北九州港、大阪港の利用率が低下した分、93年には輸出コンテナ貨物の船積実績がなかった細島港が利用されるようになっている。

 

 

 

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