a) 両県における製造品出荷額等の状況
長崎県における製造品出荷額等は、1996年実績で1.75兆円、佐賀県においては1.66兆円で両県併せて3.41兆円となっている。また、九州全体に占める両県のシェアは、長崎県が8.8%、佐賀県が8.3%となっている。
1986年から96年までの製造品出荷額等の推移をみると、長崎、佐賀両県とも、90年代前半のバブル経済崩壊等の影響が少なく、多少の増減があるものの製造品出荷額等は増加基調にある。
次に、両県の主要業種の1986年からの10年間の推移をみると、長崎県では一般機械器具製造業が94年以降大きく伸びるものとなっている。これに対して、輸出コンテナ貨物の過半を生産する電気機械器具製造業では、90年代に入ってから減少傾向にある。
佐賀県にあってもそれぞれ増減があるものの、一般機械器具製造業、電気機械製造業、化学工業では、製造品出荷額等が増加基調にある。これに対し、ゴム製品製造業は減少傾向にある。