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スポット周波数において10Vの試験印加電圧を印加した時、アクチュエータ出力及びアナログ出力に影響があらわれた。この両出力への影響の確認は、アクチュエータ出力端子及びアナログ出力端子の出力を電線を介してペンレコーダーに接続し、その記録によって行なっている。一般的にペンレコーダなどのアナログ機器は試験印加電圧の影響を受けやすいといわれているので、実際に供試品が試験印加電圧の影響を受けたものなのか、あるいは測定機器系統(電線及びペンレコーダー)が影響を受けたものなのかを調べるために、供試品の伝導無線周波数妨害イミュニティ試験の前に次項に示すように測定機器への影響調査を行なうこととした。

 

表17 試験結果

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注) 太線で囲まれた部分がIEC60945の要求基準と評価結果である。

 

C-4 測定機器への影響調査(継続試験)

供試品に接続されている電線、記録計(ペンレコーダー)などへの試験印加電圧の影響を調べるために以下の試験を行なった。

(1) 試験方法

供試品の代わりに信号線の先端に供試品のインピーダンスと同じ値の抵抗(ダミー抵抗)を接続し、リレー回路を介してペンレコーダーに接続した。試験は次に示す試験条件ですべて(5本)の信号線を一つに束ねた状態で試験印加電圧をかけ、その時のペンレコーダーの記録を確認した。図37に試験回路(ダミー回路)、図38にリレー回路を示す。

 

 

 

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