(1) 電源線に印加する場合のセットアップ手順
・電波暗室にアルミ板でグランドプレーンを形成する。
・厚さ0.1mの絶縁板を置きその上に供試品を設置する。
・電源線はM2CDN(2回路用)を介して電源に接続する。供試品の電源とM2CDN間のケーブルの長さは0.3mとし、M2CDNの信号入力に試験装置の信号出力を接続する。
・供試品のアースはM1CDN(1回路用)を介してグランドプレーンに接地する。供試品とM1CDN間のケーブルの長さは0.3mとし、M1CDNの信号入力は50Ωの負荷抵抗で終端する。
・周波数範囲が違った2種類のCDN(10kHz〜150kHz及び150kHz〜80MHz)を使用するため、試験周波数150kHzにおいてCDNを切り替える。
・供試品の回転センサ入力に信号発生器を接続する。
・供試品の出力をリレー回路を介してペンレコーダーに接続する。
(2) 信号線に印加する場合のセットアップ手順
・電波暗室にアルミ板でグランドプレーンを形成する。
・厚さ0.1mの絶縁板を置きその上に供試品を設置する。
・電源線はM2CDN(2回路用)を介して電源に接続する。供試品の電源ユニットとM2CDN間のケーブルの長さは0.3mとし、M2CDNの信号入力は50Ωの負荷抵抗で終端する。
・供試品のアースはM1CDN(1回路用)を介してグランドプレーンに接地する。供試品とM1CDN間のケーブルの長さは0.3mとし、M1CDNの信号入力は50Ωの負荷抵抗で終端する。
・EMクランプに信号線を挿入し、EMクランプの信号入力に試験装置の信号出力を接続する。
・信号線はグランドプレーンから0.03m〜0.05mの高さになるように絶縁物のスペーサで調整する。
・供試品の回転センサ入力に信号発生器を接続する。
・供試品の出力をリレー回路を介してペンレコーダーに接続する。
C-2 試験手順
(1) 信号発生器から±1Vの信号を回転センサ入力に与える。供試品の出力の影響を見やすくする為に周波数を1kHz固定とする。
(2) 信号線は束ねて同時に印加する。最大電圧まで印加し、その後、それぞれ単独で印加する。
(3) 表16に示す試験条件で試験を行ない供試品の出力をリレー回路を介してペンレコーダーに接続し、記録する。
(4) 誤作動が起きた場合は対策を施し、再度試験を行なう。