各試験条件における結果を次に示す。参照図25、図26
・試験条件1 :
アクチュエータ出力は周波数200MHz付近と700MHz付近、アナログ出力は周波数150MHz付近で変動が起き、変動値は最大-18mAあり、基準値±4.8mAの約3.8倍の値であった。
・試験条件2 :
電源フィルタのアースを本体に直接接続してアースの強化をはかったところ、次に示す周波数で出力の変動が試験条件1(電源フィルタのアースを電線で接続)の場合と比べて大きく改善され変動値は基準内に収まったが、周波数700MHz付近のアクチュエータ出力変動値は改善が見られなかった。基準値に対して約3倍の値であった。
周波数700MHz付近のアクチュエータ出力変動値 : -15mA
周波数150MHz付近のアナログ出力変動値 : -0.2mA
・試験条件3 :
電源フィルタの二次側の電線を導電性布シートによってシールドした。その結果、周波数700MHz付近のアクチュエータ出力変動値が改善されたが基準値に対して約2倍の変動があった。
・試験条件4 :
既存の端子台及びEMIフィルタを含めた本体を導電性布シートで電気的な隙間が無いようにシールドを行なった。その結果、周波数700MHz付近で改善され、変動値はアクチュエータ出力で-3mA、アナログ出力で-0.1mAとなり、基準内となった。
・試験条件5 :
既存の端子台部分の導電性布シートを取り去り、この部分に開口部を設けた。その結果、周波数700MHz付近で影響がありアクチュエータ出力変動値は-12mAとなり、基準外となった。
以上の結果から試験条件4が基準を満たしていることがわかったので、この対策内容でIEC60945の要求基準による次に示す試験を行なった。
電界強度 : 10V/m
偏 波 面 : 水平、垂直両偏波
照射方向 : 4方向(正面、左側面、裏面、右側面)
水平、垂直両偏波でそれぞれ4方向に対する出力の変動値の関係を表11及び図27及び図28に示す。