【療護施設】
「準備から帰るまで必要」35%、「目的によって必要度が違う」24.7%、「介助は必要ない」24.4%、「念のため連れて行く」5%、「準備や、帰ってきた時必要」3%。
この項目では、生活状況により意識の違いが顕著になっていることを感じる。特に【作業所】グループで「介助は必要ない」日常的に動いている人達が多いことを示していて、出先で不特定の人に必要な介助を頼んでいる様子が想像される。一方で【療護施設】グループでは「準備から帰るまで必要」がトップになっている。これはより重度な人が多いことも考えられるが、それよりも、実際に社会に出る機会が少ないことからの思い込みが強いためと考えられる。
(6)外出の用件
Q24 外出の用件で当てはまるもの全てに○をつけて下さい。
1]通勤 2]通学 3]買い物 4]習い事 5]デート 6]食事 7]コンサート、映画鑑賞等の趣味 8]デイケア 9]通院 10]その他
24.外出の用件で当てはまるもの全てに○をつけて下さい。
【療護施設】
「買い物」89%、「通院」58.8%、「食事」56%、「趣味」39%、「デート」11.8%、「通勤」9%、「習い事」6%、「デイケア」1.6%、「通学」0.4%。
いずれも「通院」が高順位を占めているのは、重度障害者が日常的に病院との関係を切れないことを示している。「買い物」「食事」「趣味」が比較的高位なのは、それなりに生活を楽しむ人達が多い事を示しているのだろうか。ただ日常の中での外出頻度がわからないので即断は出来ない。「通勤」がいずれも順位が低いのは、重度障害者にとって就労がいかに困難であるかということを如実に示している。就労を促進するために必要な社会環境の整備がまだまだ遅れていることを物語るものと言える。