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第1章

リエンジニアリングと行政情報システム

 

1-1 リエンジニアリングの概要

 

(1) リエンジニアリングのキーワード

リエンジニアリングと言う用語は、元マサチューセッツ工科大学のMichael Hammer氏が著書「Reengineering“A Manifesto for Business Revolution”(1993年)」の中で提唱したもので、本書は世界的ベストセラーになっている。そこで言われている「リエンジニアリング」とは、単なる業務改善ではなく、組織や業務を根本から再構築することを指し示している。Hammer氏は、企業がリエンジニアリングを行わざるを得ない環境を作る3つのCの力として、「顧客(Customer)」、「競争(Competition)」、「変化(Change)」を挙げている。

 

1]顧客が主導権を握る状況

以前、市場はごく標準的な製品(家電製品は白のもの等)や特定の企業の製品(パソコン市場等)が占めており、消費者も選択の余地もニーズもなかったが、情報化の進展により個人でも商品やサービスに関する情報を容易に入手できるようになっており、一部のサービスについては、インターネットを利用して消費者同士が売り買いを行うことも容易になっている。また、必要な消費財はほとんどの人に一通り行き渡っており、消費者が商品やサービスを購入する際には、気に入らなければ買わないという選択肢もあり、厳しい目で見ることとなる。

このため、企業は情報技術を駆使し、市場動向はもちろん、個人の嗜好まで把握し、それぞれのニーズに合わせた製品・サービスの提供を行う必要が生じている。このように、以前の状況と逆転し、顧客が主導権を握りつつあるという現状において、企業はリエンジニアリングにより対応しなければ生き残れない状況に陥っている。

 

 

 

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