「サエラ」
アルファー症候群
「この家の主人は頼りないから僕が家族(群)のリーダーにならなければ…」。そう思い込み、主人の命令を無視したり、攻撃性を見せたりする飼い犬が増えています。アルファーとは群のボスの意味で、この飼い犬が示す現象をアルファーシンドロームといいます。犬のアルファーシンドロームが指摘されたのは、平成7年「人と動物の関係学会」の設立総会で、日本でも広く知られるようになりました。同学会でのイモトフミオ事務局長は「昔は外につながれて飼われる犬がほとんどだったが、大型犬も室内で飼われるようになり、犬と人間との接触時間が飛躍的に増えたことが一番の原因」と話します。