微生物:Microbe, Microorganism
分類の仕方により若干の違いはあるが、通常、顕微鏡(電子顕微鏡)でしか見えない生物(細菌、菌類、微小藻類、原生動物など)をいう。ウイルスは特異な環境(宿主の細胞内)でのみしか増殖しないので狭義の微生物からは外されるのが通例である。微生物を大別すると細胞内に核とその他器官を明確にもつ真核生物とそうでない原核生物に分けられる。原核生物には、藍藻類、放線菌類、細菌類がある。バイオレメディエーションに用いられる微生物の主役は細菌である。
モニタリング:Monitoring
特定の事項について連続監視、或いは報告すること。報告する人、監視をする機器をモニター(Monitor)という。
ランドスプレディング:Land Spreading
汚染土壌を浸透性の低い平地に、ショベルカーなどでばら撒く手法のこと。特に、水、栄養剤の撒布は行わない。微生物による分解よりは空気中の酸素、太陽光(紫外線)、太陽熱による蒸発などの比重が大きいものと思われる。広大な土地と長い期間の専用使用という条件が満たされる時に用いられる。
ランドファーミング:Land Farming
回収した油と油混じりの土砂などをあらかじめ用意した空き地にばら撒き、適宜、チッソ系、リン系の肥料と水を与えながら耕運機などで土と混合すると同時に、空気を土に含ませて、土中の微生物により油を分解する方法である。この作業の一応の目安は、周辺に油が滲み出さないように堤を築き、1ヘクタール当たりの油の量は400トンを超えないようにする。土と混ぜた油の層は20cmより厚くならないようにする。最初の6ヶ月間は1ヶ月ごとに耕運機などにより油/土の混合物を攪拌してやる。なお、油と油混じりの土砂中の油の量は20%が限度といわれている。油の大部分が分解するまでに要する時間は3年程度と言われている。土地が十分にあり、飲料水源から遠く離れていることが条件であるため、わが国ではかなり優先度の低い方法といえる。