それでも、海岸まで油が到着し、砂浜、岩場、防波堤などを汚してしまった場合、海上からは油回収船、油回収機、陸上からはコンクリートポンプ車、バキューム車、バックホーなどの建設機械を利用して回収作業が行われますが、岩場など場所によっては、人の手で回収作業が行われることもあります。事実、ナホトカ号事故の時には、柄杓、吸着パッド等を使い述べ約100万人もの人たちの手で、寒さの中、波しぶきの中、何日にもわたり回収作業が行われました。油の臭いが充満する中での作業のため、人の体調が心配される作業でした。
このようにタンカー事故の処理には、油の流れる方向の監視、油の拡がりを抑える対策、油の回収、処理等の費用のほか、油により操業などに影響を受ける海で生活をしている人達の損害、油回収を手伝う人たちの費用など、膨大な費用がかかります。