そして、早く、家族のもとに帰りたいだろうに、私達のために御献体して下さったおばあさんに、とても深く感謝しました。
私達は、これから医師としての勉強を修めて、医師となってゆくのですが、その中で、何事も疑問をもつことが大切になってくると思います。全てのものが教科書どおりではないのを頭においておきながら、自分の頭でよく考えることが大切なのだということを学びました。
最後に献体して下さった方には、本当に頭の下がる思いです。解剖をさせていただいておきながら、私には献体をする勇気がないからです。それは、私が死について考えたくないからかもしれません。しかし、歳をとって、死に向きあうようになった時に、考えてみる必要があると思います。
御献体をして下さった方々、その御家族の方々、本当に私達のために、ありがとうございました。これからの医学のために、この経験を生かしていきたいと思います。