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(2) 海上安全指導員・安全パトロール艇

海上安全指導員とは、年齢や海技資格など一定の条件を満たし小安協の推薦を受けた者を、また、安全パトロール艇とは、海上安全指導員が使用する艇として性能面など一定の基準を満たしたものを、各管区本部長がそれぞれ指定するものです。

海上安全指導員は、ボランティアとして安全パトロール艇を用いて海域をパトロールをするほか、訪船指導や安全講習会の開催など、個々の知識や経験を活かした安全活動を展開しています。

平成9年末現在、海上安全指導員は1,725名、また、安全パトロール艇として1,316艇がそれぞれ指定され、平成9年においての実績は、海上安全指導員1人当たりに換算すると、年間約15日間の安全パトロールや訪船指導の活動に従事し、約25隻(44名)に対し安全指導を実施しました。

 

4 関係団体との連携・協力

 

(1) (社)日本水難救済会

小安協は海上安全指導員を中心として、海上安全パトロールや事故防止指導等の安全活動を主として実施していますが、安全活動中に事故現場に遭遇するケースや、救助要請を受けて救助活動に従事するケースなどが考えられます。

このため、小安協としても海上安全指導員等各々が人命救助など救助技術のノウハウを持つとともに、日頃から訓練により救助技術を維持する必要性が生じてきました。こうしたことから、昭和58年から水救会が実施する「人命救助訓練奨励事業」に小安協が参画することとなり、各地域において水救会救難所と合同で訓練を実施しています。

平成10年度においては、全国で65個所の訓練に参画し、3,175名の小安協会員が参加しました。

 

(2) (財)日本海洋レジャー安全・振興協会

(財)日本海洋レジャー安全・振興協会(以下「海レ協」という。)はプレジャーボート、スキューバダイビング、ボードセーリングなど海洋レジャー全般にわたる総合的な安全確保とその振興を図り、海洋レジャーの健全な発展に資する目的で設立された公益法人であり、全国規模で事業を展開することから、各地域で同種の事業を展開する小安協と密接な関係があります。このため小安協では、海レ協の実施する安全指導パトロールなどの分野など地方での活動に対し、積極的に協力していくこととしており、特に関東地区では、海レ協の行うBAN事業(プレジャーボート救助事業)において、関東小安協が実施しているマリンVHF海岸局を、関東BANと同一事務所で共同運営するなど密接な協力関係が構築されています。

 

 

 

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