た人たちということで済まされるのだろうと考え、それなら久し振りに東京見物でもしてくるか」と相変わらず軽い気持ちでおりましたところ「常陸宮殿下、常陸宮妃殿下にお目にかかれますよ」「職員の方が空港まで迎えに来て頂けるそうですよ」、と次々に報告があり、「なぜだろう?そんなことまでしてもらうほどのことはしていないのに」と相変わらずでした。そんな気持ちのまま東京に向かい羽田空港で水難救済会理事長、職員の方に迎えて頂き、ホテルヘ向かいました。
表彰式当日の朝も前日と同じ気持ちで会場に赴きましたところ、百数十名の中から「八名の方が代表で表彰を受けて頂きます、金城所長もお願いします」といわれ八番目に表彰を受けるリハーサルを終えたところ、「本番では一番最初に表彰を受けて頂きますのでお願いします」といわれ、口から心臓が飛び出るのではないかと思うほど驚きました。
表彰式で常陸宮殿下、常陸宮妃殿下の前において表彰を受けたことはもちろんの事ですが、出席されている皆さんのお話で普段のじみちな活動がいかに大事な事なのかと深く感銘を受けました。
おわりに
所員と共に「普段は陽の当たらないじみちな活動ではあるが、今回、百十数名の救助ができ、救難活動をしていてよかった」と表彰の喜びを分かち合い、さらに誇りを持って今後も活動を続けていく事を誓い合いました。
今後は「海難事故に対する認識の甘さが事故を起こすのだ」「救助や捜索も大切ではあるが事故を起こさないことが一番大事なことなんだ」という啓蒙活動を救済会や海上保安本部の指導、協力を仰ぎながら取り組んでいきます。