3] 異物の除去
2 転覆・沈没船内の遭難者(参考)
転覆・沈没船内の遭難者救助については専門機関である海上保安庁等が直接これに当ることとなるので参考として記載する。
転覆船・沈没船内の生存者は、遭難による精神的動揺、低温環境等による体力の消耗、負傷等の厳しい状況下におかれており、救出後の適切な手当てが重要である。
・ 手当ての手順
1] 外傷の手当て
負傷部位の消毒、包帯による負傷部位の保護等一般的な外傷の手当てを行う。
身体は濡れているため、着衣を脱がせて水分を拭き取り、新しい服に着替えさせて、毛布等にくるみ保温する。
2] 水分の摂取
環境温度に応じて、冷やすか温めた水を飲ませる。
3] 入浴
負傷の程度が軽ければ、37〜40度程度のぬるま湯に入浴させる。
体温を回復させるために遭難者の身体を摩擦(全身マッサージ)することは、一般的には遭難者の疲労を増加させることとなる。
3 有害物質による中毒(参考)
本項についても救助活動そのものも専門機関の相当な装備が必要な事項であり参考として記載する。