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(ニ) 曳航用ペンダント

(ホ) 摩擦防止用具(クリス、古キャンパス等)

ロ 曳航索の準備

(イ) 合成繊維索を使用する場合は索を円滑に繰り出せるように甲板上にコイルダウンする。

(ロ) 曳航に必要な導索やストッパー、擦れ当て(古キャンパス等と)を用意し活動部(ローラー部等)に注油を行っておく。

(3) 被曳航船側の準備

イ 被曳船側のロープを使用する場合、コイルダウンして用意させる。

ロ 曳航索を被曳航船の船橋構造物、漁倉開口部等のハッチコーミング等にとる場合に曳航用ペンダントを準備させる。

ハ 船体強度面から構造物等にとることの出来ない小型船の場合は船体に大回しをとるよう準備させる。

ニ プロペラと主機の切り離しが可能であれば、クラッチを切り離しプロペラの遊転が可能な状況とする。

 

3 曳航索の授受

(1) 被曳航船への接近

原則として被曳航船の風上側に占位してから接近する。又、被曳航船の漂流状況を十分見極めて接近することが必要であることから、いったん被曳航船の船首線に占位して観察した後接近することが必要である。

決定した場合、出来れば接近方法を相手船にも通知することも必要であるし、又、船内各配置に周知して準備する必要がある。

接近方法には、おおむね次のような方法がある。

イ 被曳航船が風に対して真横に漂流している場合

 

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○ 被曳航船は風下に直線的に圧流される傾向にあるため、風上から被曳航船の船首を横切るようにして接近する。

 

 

 

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