シンポ 27 がん検診を考える ─効率的な乳がん検診は可能か─
1 共催者 (社)日本法射線技術学会
2 開催日時 平成11年2月6日(土) 13:00〜17:00
3 開催場所 九州大学同窓会館
4 入場者数 164名
5 プログラム
司会
東北大学医学部・厚生省がん研究班班長 大内 憲明
九州大学医療技術短期大学部 東田 善治
第1部
基調講演
「X線撮影を用いた乳がん検診の現状と今後の展望」
東北大学医学部・厚生省がん研究班班長 大内 憲明
第2部
パネルディスカッション
・ 乳がん検診における乳房撮影の役割
北九州市立医療センター 光山 昌珠
・ 乳房撮影の実際
北九州市立医療センター 畑田 俊和
・ 検診と費用効果分析
埼玉工業大学 飯沼 武
・ 検診と放射線被曝
放射線医学総合研究所 舘野 之男
・ 乳がん検診に対する疑問など:市民の立場から
西日本新聞社 井手 俊作
6 内容等
現在わが国における乳がん検診は、触診・視診を中心に行われている。しかしこの方法では、乳がんの早期発見が不可能な場合が多く、死亡率の減少効果が少ないことが知られている。このシンポジウムでは、乳がん検診にX線検査を用いることの効果やX線検査による被爆の問題などを含めて広範な討論を行った。特に最近がん検診のあり方に対していろいろな問題が投げかけられており、このシンポジウムを通じてがん検診のあり方や問題点に関して科学的なデータを提示した。これによって、がん検診に対する国民の理解と不安解消に努めた。