TIRCは鉄道ターミナルを借り受け、貨車と機関車を保有し、自社独自で人員を確保する一方、台湾鉄道局は線路等のインフラを提供し特定時間の運行スロットを貸し出す予定である。
計画では、30両(積載量50-60TEU)で構成される列車を1日南北各方向に8便運行する。国際コンテナ港湾とインランド・デポ(通関可能な内陸デポ)、国際コンテナ港湾間、国際コンテナ港湾と空港間での運行が検討されている。
最大の課題は、線路容量である。コンテナ輸送の本格化は、現在整備中の高速鉄道網が完成し、既存の鉄道網の輸送力が開放される2001年頃になる見通しである。複合輸送サービスへの参入は、交通分野への民間投資奨励条例入札により最終的に決定されるものとみられる。TIRCでは、総額29億台湾元を投資することにより、高雄と台北近くのインランド・デポまですべての費用を含めて4,750台湾元でコンテナを輸送できる大勢を整備する計画である。
(8) 情報システムの整備
港湾運営効率の改善に関連して、自動通関情報システムや港湾情報システムのコンピュータ化、標準化が進められている。その代表的なシステムが、船社、CFS、輸出入業者、税関、フォワーダーなど結ぶEDIシステムTrade-Vanである。
1995年、高雄、基隆、台中3港の港務局と海運業者間がオンラインで結ばれた。船社はオンラインで出入港許可の申請が行えるようになり、所用時間は4時間から5分に短縮された。また通関もオンラインで可能になった。