伊勢湾・三河湾および志摩沿岸海域では、年間を通じて様々な漁業が行われています。海苔網・定置網に留意し、操業を妨げないようにして安全に注意しましょう。
1. 漁船漁業
(1) 小型機船底びき網漁業
1] まめ板網漁業
同漁業の操業は底魚の採捕を目的とし、昼夜を問わず毎年3月〜12月下旬にかけて、伊勢湾および三河湾で行われています。
2] 備前網漁業
同漁業は底魚の採捕を目的とし、4月上旬から12月中旬にかけて、日没から日の出までの間、伊勢湾・三河湾および渥美外海を中心に行われています。
3] 餌料びき網漁業
同漁業はえびの採捕を目的とし、4月下旬から11月下旬にかけて、日没から日の出までの間、伊勢湾および三河湾の沿岸部で行われています。
4] 貝けた網漁業
同漁業は主に採貝を目的とし、12月から6月中旬にかけて昼間のみ伊勢湾および三河湾で行われています。
(2) 刺あみ漁業
同漁業を代表するものは、さわら流し網漁業で、8月上旬から1月下旬にかけて夜間伊勢湾を中心に行われています。
この漁業の特徴は、網の長さが300mから700mと長く、夜間操業でもあることから、操業漁船が常時網の付近で監視を行い、通航船舶を視認した場合はサーチライトの照射等により、通航船舶への注意喚起を行っています。
(3) ごち網漁業
同漁業は、毎年6月から11月にかけて昼間渥美外海で行われています。
(4) 機船船びき網漁業
機船船びき網漁業は、昼間のみ行われる漁業で、通常3〜4隻で船団を組み、漁探船により表層の魚群を探知し、長さ約150mから450mの漁網を2隻の船で曳く漁法で、操業漁船がい集する傾向があります。機船船びき網漁業を大別すると、いわしまたはしらすを採捕する漁業といかなご(こうなご)を採捕する漁業とがあります。