◎ 気象についての言い伝え
○ 伊勢湾北部地方
1] 3〜4月頃鈴鹿の山の雲が切り上がってくると、落風が吹き、西風が強く、遭難の恐れあり。(富田・弥富)
2] 東風は強い、漁船要注意(富田)
3] 多雲出しに風吹かず(磯津)
冬季西の山にかかった多量の雲が一同に東へ流れる状態になっても、たいして風は吹かない。
○ 伊勢湾南部地方
1] 堀坂に雲がかかれば、雨になる(東豊浜)
2月〜3月にかけて堀坂山(松阪市西部)の方向に雲がかかると急に西風が吹く。
2] 二八風より三九が恐い。(村松)
2月、8月の風より3月、9月の北からの突風が恐い。
3] 八十八のばんの風、要注意(香良州)
八十八夜前後に吹く西からの突風のこと
4] 時夜の風が吹くと、天気が続く(東豊浜)
4月〜5月にかけて午後2時頃、東風が吹き、4時頃南の風に変わると夕方6時頃には凪になる。
5] 朝凪であっても、鈴鹿の山の上に綿雲がかかっていると、必ず北西風が吹いてくる(東大淀)
6] 冬南風が吹き、西の山に雲が浮かんだ時は、要注意(松阪)
○ 伊勢湾口付近
1] 春の嵐、特別波高い(答志島)
2] 上手山が七色顔したら、ただちに帰港せよ(答志島)
3] ゆにしは、明日東風(坂手)
春の夕方、西風が吹いている時は、明日強い東風が吹くことがある。
4] 北東風の早起き、東風向かい(甲賀)
4月〜5月午前9時頃、北東の風が吹く時は天気がよい。また、午前3時から4時頃に吹くとその日は時化になる。