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3、 教育講演会

 

私たちが向後さんと初めて出会ったのは、中学2年生の英語の教科書の中である。(一人の日本人がサウジアラビアの荒涼とした砂漠にマングローブを植えることを思いついたのである。

しかし初めはとても困難であった。1964年ボルネオ島のマングローブをアラビアのカフジに植えたのである。1987年ついに3万本の苗を育てることに成功した。「この小さな1歩は地球を救うのにとても重要だった」と結んでいた。<教科書を要約>)

「向後さんに会いたい!」という私たちの思いを聞いた日本青少年育成協会の事務局の近藤さんが、さっそくベトナムの向後さんと連絡を取ってくれたのである。運良く向後さんが10月ごろ沖縄に来られるという情報が入った。

さっそく、向後さんの来沖の目的を捜して、まず、JICA(国際協力事業団)の押山和範課長を訪ねた。そして、押山さんから琉球大学農学部ISME事務局長の馬場繁幸先生を紹介してもらい、馬場先生はさっそく私たちのためにEメールでベトナムやベネズエラに連絡を取ってくれたのである。そのとき、向後さんがISMEの外国留学生の講師として沖縄に来られることが分かり、「来沖のときはぜひ、沖縄の子どもたちに講演を」とお願いすると、「喜んで行きます」というご返事をもらった。

それから、講演会の準備のために中城村役場を訪ねた。いきさつを説明すると新垣清徳村長、宮平中城教育委員長、吉之浦山田薫館長など多くの方々が「心より喜んでお迎えしたい」ということで、全面的に協力してくれることになったのである。

中城村営の吉之浦会館も無料で提供してもらうことになった。また、地元の中城中学校の城間達夫校長を初め、中城小学校、津覇小学校、各学校の協力ももらって、生徒や父兄への呼びかけをしてもらったのである。また、那覇からも那覇市立小禄中学校の先生方が喜んで参加してくれた。

 

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これがマングローブの花です

 

 

 

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