金武町は湧き水の豊富な農村地帯。農村地帯におけるマングローブ群を、子供たちに見せたいというのが、大きな目的である。また、事前に何の学習もせず、とにかく現地で、できるだけ自然と遊ぼうというわけで何の計画もない。現地まで1時間余り、着くとすぐに川に飛びこんだ。マングローブの中に入り、周辺の生物の観察など佐藤先生と一緒に楽しく動き回る。
マングローブの周辺は、予想以上に生物が多く、子供たちも大感激。午後からは、野鳥の観察をしたり、海で泳いだり、地元の有名な湧水の大川(ウッカガー)では、みんなおいしい水をおなかいっぱい飲んだり。太陽の下、沖縄の香りいっぱいのとても充実した一日だった。(上江田しず絵)
億首川(おくくび川<恩納村・金武町>)
沖縄本島北部、恩納岳に連なるブート岳と一つ岳に源を発し、金武町東部を南東に流れて太平洋に注ぐ2級河川です。方言ではウククビガーラといい、河川延長7.2km・流域面積は13km2です。名称は川が貫流する小字ごとに呼び方が違い、通例は流路にあたるそれぞれの小字名を冠して呼ばれていますが、たまたま国道329号が金武町金武の億首を通っているために、億首川の名称が世人に知られ、川全体の名称になったものです。河口の小字福花原では福花川といい、小字比嘉原では比嘉原川、小字喜瀬武原では喜瀬武原川と呼ばれています。一つ岳からは支流幸地川が流れ、億首川中流にある金武ダムに注いています。
金武町には全身が鉄でできた男ギミンノヘイカの伝説があり、億首の地名は、慶長14年島津侵入の際にギミンノヘイカがこの地の要塞で敵を迎え討ち、敵の首を数億も切り落としたという伝説にちなんでいます。(参考『金武町誌』)
子どもたちが確認した動植物
植物(ヤエヤマヒルギ・メヒルギ・オヒルギ・ヒルギダマシ)
生物(コメツキガニ・ツメナガヨコバサミ・ツメナガエビ・オオヒライソガニ・ミナミコメツキガニ・ハクセンシオマネキ)
鳥類(ダイサギ・チュウサギ・コサギ・アマサギ・キマシシギ・イソシギ)