日本財団 図書館


実行委員長のひとりごと

 

6月24日(水)

昼少し前、おもだったメンバー10人が星野村に集合。現地で開く初めての企画会議だ。坂元専務の案内で、茶の文化館から星の文化館へと移動、天文台横の和室に導かれる。都会のビルの会議に慣れっこの私には、眼下に緑の広がるゆったりとした空間でのそれに、不思議な胸の高まりをおぼえていた。およそ人の脳というのはデリケートなものだ。目に映る風景のたったひとつが、考えの中身にまでずいぶんと影響を与えるものだということを、信念にも似た知識として理解していたから、これから始まるドラマの行く末にも、不可思議な自然の神秘がきっと宿るであろう予感を抱きつつ、プロジェクトの原案をそっとわが手からリリースした。

 

7月2日(木)

東京の日本青少年育成協会、事務局長の近藤さんと今年の企画について話し合ったのが、ちょうど今から一か月前のこと。光陰矢のごとし、あっという間の一か月後が今日のこの日。啓明館は学習塾だから、夏休みの間はほとんど動きらしい動きをすることができない。予定当日の9月26日まで、残りの正味が一ヶ月しかないと言っても過言ではない事態である。

 

7月17日(金)

福岡の都久志会館にて「担い手セミナー」を行う。これは実質的には実行委員会なのだが、メンバー全員がいま一度広い視野で共通の理解をもてるようにと、2人の講師によるお話を中心に構成した。さが科学少年団団長の伊藤先生には、子どもたちに伝えるべきものと行動のポイントを。東筑高校の福泉先生には、広く社会にうって出たご自身の環境教育の実践例を、それぞれお語いただく。

 

8月19日(水)

盆が明けた。今日から13人の委員たちに、毎日ファックスで状況を連絡しようと決め、定型の連絡用紙を作ってみた。さあ、いよいよだ!

 

8月20日(木)

やらねばならぬことは山ほどあるが、とりわけ急ぐことは、100人にものぼる指導者の決定。何しろ、講演にコンサートに星空観察にフォーラム、そしてとりわけ18ものチャレンジコースを予定しているのだ。よくよく考えてみれば、20以上のイベントを同時にやろうという何とも無謀な計画なのである。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION