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Olympia Times

月間オリンピア新聞

 

朝晩が涼しくなり、街の木々もすこし秋の気配が感じられる様になりましたが、皆さんお元気でしょうか。運動会、文化祭を終えて中学生の皆さんは、中間テスト・期末テストと本格的に勉強をしなければいけない時期に入っています。特に中学3年生の皆さんは、この2学期で志望校の最終決定をしなけれぱいけませんので、悔いのない様、精一杯自分の勉強したものをテストに発揮できるよう頑張ってください。

 

〜時間通りに来よう!〜

最近、小学生の皆さんの中で「早く行って早く帰ろう。」という人が多いようです。早く来て自習をするというのは大変良いことですが、早く行って早く帰ろうというのは、自分勝手なよくないことです。なぜなら先生たちは皆さんのために今日はこれをしようあれをしようと考えたり、プリントを作るなどの準備をしています。それを早く帰りたいという自分勝手なわがままで突然来ても、先生がまだ準備ができていない、あるいは、まだ先生が来ていないということも考えられます。ですから宿題をしていないから早く来て自分でするということはよいですが、急に突然早く来ても早く帰れるとは限りません。早く来て早く帰りたい人は、前もって先生と時間を決めるか、必ず電話をして時間変更ができるかを確認してみましょう。

また、その逆にやはり遅刻も目立ちます。これは小学生も中学生の皆さんも注意してください。遅刻することで授業時間が延長され、次の授業の生徒の席がなくなってしまったりと、自分一人ぐらい、5分ぐらいと思っていたら大間違いです。周りに迷惑をかけることになるので気をつけましょう。

クラブ活動などで今日だけどうしても遅れそうという人は、前もって電話連絡をしてください。

 

〜中学合格相談室 《勉強を習慣づけるには》〜

Q 週に2回塾へ通わせているのですが、帰ってきて聞くと、教わったことが全部よくわかったと言う時とそうでない時の差が激しいように思います。宿題もやっと消化しているという有り様で、このままでは私立中学へ入るなど、とてもおぼつかないのではないかと思います。今のうちから高校受験を目標に切り替えようかとも考えていますが、勉強の習慣を着けていくにはどうすればよいのでしょうか。(東京都・小3男子の父)

A 「わかった」と言っておきながら、やらせてみると出来ないというパターンは多いですね。漢字などの毎日の学習の積み重ねや計算問題は、やむなくやっているようなものです。まだ、頭に入らないのですが、ある段階から頭に一気に入ってくるようになります。同じ事柄でも子どもにとっては入り方でわかりやすい、わかりにくいということがあるため、わからないことについては、違う角度から入ると良いでしょう。

しかし、我々は今、特殊な教材・教具を持っていませんから、どうしても書くことによる勉強になってしまいます。そうするとつらいことが多くなりますから、少しでもそれを軽減できる工夫をすることです。また、机に向かって長い時間絶えることが出来るように、足の裏を床につける、背筋を伸ばすなど、勉強する姿勢をきちんとつくることが大事です。いわゆる行動科学では、長時間疲労のたまらない態勢がよい姿勢なのだそうです。ノートの取り方も、家庭で言っても聞かないことは、塾の先生の言葉なら聞きいれます。その上で、家でもしょっちゅう言ってあげないといけません。ずっといい点を取っている人の話ですが、間違った問題を必ず3回解くのだそうです。そういうふうに間違えたところを反芻する。ごく当たり前のことですよね。手当たり次第に問題を解きっぱなしにするようなことは必要ないのです。とにかく、勉強の体質と言える、基礎基本の動作が大事だと思います。後はいかに周りの人がそれを楽しいものにしてあげるかが大切です。

結局、授業も含めて先生と親と生徒のチームプレイが大切ですから、その三者の信頼関係が濃密に出来ていればいるほどいいのです。

(中学進学通信より抜粋)

 

 

 

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