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付属札幌小学校6年上田和博

10月4日まちにまった日がやってきました。集合して話を聞いてさあ出発です。まず最初の難関は地下鉄です。「どうやってホームまで降りていくのかなあ。」と思っていると、エレベーターで降りて行くと聞き、どこにあるのだろうと思いながらエレベーターの前に着き、乗ろうとしましたが車いすなので場所をとるし、狭いので2台ぐらいしか車いすが入らなくて移動に時間がかかって大変でした。

次にデパートや本屋でも大変な事がありました。デパートは以外と人が多く、とても進みにくく、みんなから見られて、もし一人でいたら、とても心細いだろうなあ、と思いました。本屋さんは、たなとたなの間がすごくせまくて、進むと、本にひっかかって、何回も落としてしまって大変でした。それに高い所にあれば、ほかの人に言わなきゃいけないから、本を買うのも、大変なんだなと感じました。

最後に食堂です。高い所のメニューは見えないし、もし家だったら、作る場所が高くて料理などできないなと思いました。

この探策を通じて、足の不自由な人がどれだけ大変なのかがわかり、札幌はもっと障害者に対し住みやすくなればいいなあと思いました。

 

中央小学校6年佐々木徳司

10月4日、今にも雨が降ってきそうな天気の中、僕は車いすタウンウォッチングに参加した。コースは、天気のせいもあって地下街が中心だった。地下街では、本屋に行ったり地下鉄の乗り降りを体験した。

本屋では、通路が狭くて手をはさんでしまった。でも、僕は手をはさんだのにはもう一つの理由があると思う。それは、僕と車いすをおしてくれた人とのコミニュケーションがうまくいってなかったことだ、というのは、おしてくれた人と僕とは、あまりお互いの顔を見ていなかったので、あまり話が出来なかったのだ。

地下街の後は、丸井に行った。丸井では、車いす用のトイレや水のみ場に行って、それらが本当に車いすの人に使いやすいか試してみた。トイレでは、男性小便用の方は、用が済むまで手足が体を支えなければならないので少しつらそうだった。洋式便所の方は、体を手足で支えなければならないのは、車いすから降りて便座に座るまでだけなので楽なようだった。更に、手を洗う所の鏡がななめになっていたので、座っている人には、見やすいようになっていた。

そして、何より心に残っていることは、水のみ場で水が飲みにくく、ついに飲めないままに終わってしまったことである。仕方がないので移動の時間まで水のみ場をながめていると小さい子供がすいすいと水を飲んでいた。僕は、非常にくやしい思いをした。

こうして、今回のタウンウォッチングで学んだことは、車いすの大変さと手助けの必要性だった。僕は、車いすの人ともっと親しくなるべきだと思った。同情じゃなく同じ人間としてのやさしさで助け合うべきだとも思った。

 

 

 

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