ダイハツ オイルミストデテクタ ダイハツディーゼル株式会社
ディーゼル機関のクランク室内のオイルミストを光電管に吸引し、軸受過熱等によりオイルミスト濃度が設定値以上に増加すれば警報出力を行いますので、重大事故の早期発見・予防が可能となります。
オイルミストデテクタは船舶の省力化と安全性向上のため各船級協会から装備することを義務づけられており、舶用機関に多数採用されています。
1976年から製造のMD-9シリーズは発売以来約2000台の納入実績を挙げ、1989年からは最近のマイクロエレクトロニクス技術を駆使した、MD-3M、MD-9M、MD-14Mシリーズを発売、年間300台以上を製造し、主に国内エンジンメーカーに、既に2000台以上の納入実績があります。
各船級協会の形式承認を取得しているほか、欧州規格(EN規格)による適合試験により、EC委員会が定めたEMC(電磁適合性)指令に適合することを宣言し、本年4月出荷分より製品の安全性を保証する“CE”のマークを製品に貼付出荷しています。
〈特長〉
1. 高感度、高信頼性
シングルチップマイクロコンピュータの採用により、高性能で安定した検出を行います。また、光電管はLEDランプとSiフォトセルで構成し、専用プリント基板の採用により高感度で耐久性、耐振性に優れています。
2. 見やすいミストインジケータと2段階アラーム方式
ミストインジケータは16個の3色バーグラフLED(緑、黄、赤色)表示で、ミスト濃度を鮮明に表示します。また、スライトアラームとファイナルアラームの2段階アラーム方式を採用しています。
3. 自動ゼロ点調整方式
自動ゼロ点調整方式により、温度変化や経時変化によるミストインジケータの変動はなく、ゼロ点の再調整も不要です。
4. 気筒数に応じた早期警報(MD-9M、MD-14M)
ロータリーバルブにパルスモータを採用。気筒数により飛び越し制御しますので早期警報が可能です。
5. 自己診断機能
自己診断機能により信頼性が向上し、保守が容易になりました。
作動中、装置にLED、フォトセルの特性異常やモータ動作異常等の不具合が発生した場合、トラブルランプが点灯し同時に出力リレーが作動するとともに、不具合状態をミストインジケータで表示します。
6. 機能確認プログラム
LEDの点灯、リレーの動作など内部機器は機能確認プログラムを実行することによりチェックが可能です。