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4. 共同事業の効果は

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図3-3-39 共同業務を行わない理由は

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3.3.7 技術力

中小造船所、特に小規模造船所における設計技術者は3〜5名程度の陣容であり、自社で一貫した設計を行っている所はごく僅かで大半の部分が設計会社へ外注されており、造船所の設計者は設計初期の基本設計、船主・協会・メーカとの対外折衝、外注図面のチェック・アンド・ガイダンスなどを行っているというのが一般的である。

アンケート調査によれば、設計については25%が自社で設計を行っている。基本設計25%、船殻設計17%、艤装設計20%で、その他は設計会社へ外注している。

外注を利用する主な理由は、設計要員の不足、仕事量の変動対策、自社にない技術の補完などである。

小規模造船所とはいえども実態調査を行った中で、比較的に多くの手持ち建造船をかかえている造船所は設計要員もそれ相応に多く、またCADの導入もされている。

近年、自動化船や省力化船などがさかんに研究され、外航・近海船においても船員が操作しやすいシンプル操縦性に対する要望があるが、高度な自動化船というのは建造コストが高い、運航コストが高い、操作が不慣れであるなど今一歩船主に対して信頼性を得るには至っていない点が検討課題として残されている。

 

 

 

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