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図2-5-5 モーダルシフトの推進

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図2-5-6 九州の内航海運主要貨物品目別輸送量(平成8年度)

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(3) モーダルシフトの推進にあたっての課題

モーダルシフト推進の最大の課題は関連事業者間の調整であり、民間企業の努力だけでは容易に解決しない。国家プロジェクトとしての位置づけを明確化にすることと、国として積極的に関与することが何よりも必要であり、これを受けて地方公共団体も、都市環境整備と地域経済活性化の視点から地域の物流環境の改善に取り組む必要がある。

しかし、事業者自身も物流業界は労働集約型産業であるとの認識のもとに、今後の高齢化・若手労働者不足問題等を視野に入れながら中・長期的な視点に立ってモーダルシフトに積極的に対応する必要がある。また、内航海運へのモーダルシフトを推進するためには、その受け皿となる船舶の整備等や、定時定路線を前提とした輸送ルート、運航ダイヤ等を有する輸送システムを構築するとともに、トラック事業者等の陸上部門との連携強化により積極的な荷主開拓を展開する必要がある。

 

 

 

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