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II-2-3 航空機散布用油処理剤の性能調査

平成6年度〜平成8年度の「大規模油流出防除技術の研究開発」において試作した航空機散布用油処理剤については、昨年度から実用化のための調査・研究を実施し、分散性能と両親媒性溶剤の含有量との関係を調査しているところである。今年度は、昨年度の調査結果を元に、両親媒性溶剤の含有量をわずかではあるが変化させて分散性能を調査し、併せて有害性の調査を実施して実用化を推進することとした。

 

1 供試体

供試体は、昨年度に試作したS-5(1)及びS-7(1)を基に、両親媒性溶剤の含有量を表2-3-1のとおり変化させたものを、新たな供試体とした。

 

表2-3-1 供試体の配合比

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2 性能調査

(1) 試験方法

試験は、3,000cStのC重油を試験油として、II-2-2で調整したMDPC法(ただし、振とう時間を20分としたもの)によって行うこととした。また、基本的なものについては、参考として別々添加の方法によっても試験を実施した。

 

(2) 試験結果

1) 基本性能

基本性能の試験結果は、表2-3-2及び図2-3-1のとおりであり、両親媒性溶剤の含有量を5パーセント程度に変化させただけでは、分散率に大きな違いは見られていない。ここでは、昨年度のS-5(1)及びS-7(1)を、改めてS-5又はS-7とし、今年度新たに試作したものを、それぞれS-5'、S-5''、S-7'又はS-7''として記述した。

 

 

 

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