5) その他の型(表1-2-9、図1-2-17〜図1-2-18、写真1-2-107〜写真1-2-116)
供試体19はポリプロピレン製のポンポン状のものであるが、この供試体の吸油原理は単に付着による吸油であるため、何らかの力を加えない限り試験油が供試体に接触しないことから、5分間人力により撹拌後、所要時間静置し吸油量を計測した。この結果、静置時間24時間後の吸油量は静置時間15分後の吸油量に比べ20%前後増加した。この増加の原因について観察したところ、撹拌時に供試体の間に空気が入り込み、この空気により浮力を受けるが、時間の経過とともに空気が抜け、徐々に浮力を失い自重により沈み込み、空気が入っていた部分に試験油が付着することが見られた。
また、粘度の違いによる吸油量は、粘度が高い方が多い傾向を示している。
ムース化油については、他の試験油より吸油量が多く、この供試体が粘度が高いほど効果があることを示している。