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2) ルース型(表1-2-4表1-2-6図1-2-5図1-2-8写真1-2-36写真1-2-55)

供試体8を目開き1,180μmのふるい用い、各粘度毎に吸油試験を実施した。その結果を表1-2-4に示す。これによると吸油量のバラツキは平均吸油量の1割前後であった。

この試験結果を踏まえ、次に目開きの違いによる吸油量及び油切りの状況を調査するため、8種類(1,700〜500μm)の目開きの違うふるいにより吸油試験を実施した。その結果を表1-2-5、表1-2-6及び図1-2-5〜図1-2-8並びに写真1-2-36〜写真1-2-65に示す。試験の結果、目開きの違いによる吸油量にさほど大きな差は認められず、供試体がこぼれ落ちない目開きであればどのサイズのふるいを試験に用いても、吸油試験にあまり影響を及ぼさないことが判明した。

各粘度において全供試体とも静置時間が長くなるほど吸油量は増加するが、供試体8(膨張黒鉛)を除き、増加量は少ない。2,312cStの場合、各供試体とも短時間で飽和するため、24時間静置しても増加量は少ない。

静置時間が同じ場合、粘度が高くなると全体的に吸着量は少なくなる傾向にあるが、供試体9は僅かではあるが増加傾向を示した。

また、試験中の供試体の挙動については、供試体5(特殊処理活性炭)、供試体7(天然パルプ)、供試体9(炭化処理間伐材)が静置時間24時間で油中に没していた。

なお、供試体8と供試体9は吸油量が他の供試体より極めて高い吸油量を示しているが、単位容積当たりの吸油量を比較した場合、さほど差はなく、これら2つの供試体の比重が極端に小さいためこのような結果となったものである。

 

表1-2-4 目開き1,180μmのふるいによる供試体8の吸油量

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表1-2-5 ふるいの目開きの違いによる2,312cStの吸油量

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