4.コンテナについて
(1)コンテナができるまえ
金属製の丈夫なコンテナができるまえ、荷物は布の袋や木の箱、たるなどに入れられて運ばれていました。しかし荷物の重みで下の物がつぶれる、雨で荷物がいたむ、陸揚(りくあ)げに時間がかかる、など多くの問題点がありました。
そこで考えだされたのが「コンテナ」です。コンテナは丈夫で、水も入らず、 2〜3週間かかっていた陸揚げがわずか半日ほどでできるようになりました。
こうして今までの船での輸送の問題をいっきに解決(かいけつ)し、多くの荷物を、安全に、確実(かくじつ)に、早く運ぶことができるようになりました。
(2)コンテナとは…
コンテナは世界のどこの国でも使えるように大きさが決められています。
長さは2種類あって、20フィート(6m)のものと、40フィート(12m)のものがあります。40フィートの方が多く使われています。
(3)コンテナ船
コンテナを運ぶ船を「コンテナ船」と呼びます。大きさはいろいろありますが、現在、東京港に来るコンテナ船のうち、最大級のものは約7万トン(有名な豪華客船クイーン・エリザベス2世号とほぼ同じ大きさ)です。これからはさらに大きくしようとする計画があります。東京港では、大きくなるコンテナ船に合わせて、ふ頭を作っていくことにしています。