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(5) 情報ニーズについて

A. 労働力・要員手配に役立つ情報としてどのようなものがあればよいか

過去の調査の結果にも表れているが、当業界特に構内作業については労働力の調達・手配がスムースに行えるかどうかが、大きな関心事であり、経営状況にも大きく影響する。

記述式アンケートであるので回答は様々であるが、回答内容を大雑把に分類すると以下のようなものである。

● 関心度第1位は「造船業・元請の仕事量」

構内・兼業企業の場合は、元請企業への依存度が高いことから、元請企業の受注状況等への関心度が高く、「各造船所の仕事量の山積、受注状況」「主要造船所の線表」といった短期的な工事量予測の目安になる情報はもちろんであるが、「3〜5年先までの建造量予測」などの中・長期の見通し情報まで幅広い関心がある。

 

表4-6 労働力・要員手配に役立つ情報としてどのようなものがほしいか

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B. 新製品・新技術等にかかわる情報としてどのようなものがあればよいか

回答内訳は、構内13、構外14、兼業24で、計51である。

のぞましい情報としてあげられているものとしては、職種の違いはあるものの、「塗装に関する新工法・新工器具に関するもの」、「管艤装関係工事用の新しい機器・工具に関するもの」、「船殻ブロック組立に関する新しい技術・工具に関するもの」、「配線加工の自動化などに関するもの」など新しい工事用機器・工具、新しい技術や作業方法の紹介など、作業の効率化、品質の向上につながる新しい技術や製品に関するニーズが最も高い。

業界の技術進歩、技術革新に遅れをとらないためにこれらの情報を逸早くキャッチしたいということであろう。

 

 

 

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