また、これらの造船関連の教育･研究機関に加え、各県や国の試験研究機関をはじめ、各大学の工学部、工業高等専門学校など多くの工学系の教育･研究機関が立地している。地域的には、造船や鉄鋼、一般機械など、工業集積の高い呉市や、学術研究都市として成長を続ける東広島市などにおいて、多くの機関の立地が見られる。

中国地区における工学系の教育･研究機関等

(資料)科学技術庁監修｢全国試験研究機関名鑑('97─'98)｣(隔年刊)など

　

こうした地域の教育･研究機関は、地域産業の研究開発力の強化や人材育成に大きく貢献しており、とりわけ地元の中小企業にとっては、これらの機関からの支援をうまく活用していくことが、研究開発や人材育成を進めていく上で、重要なポイントとなる。

従って、以下の2]〜4]では、上記の教育･研究機関のうち、各県及び広島市の工業技術センターに対して行ったアンケート調査をもとに、これらの工業技術センターの造船･舶用工業関連の研究･支援の状況等について概観する。

○　鳥取県:鳥取県産業技術センター(鳥取市)

○　島根県:島根県立工業技術センター(東出雲町)

○　岡山県:岡山県工業技術センター(岡山市)

○　広島県:広島県立東部工業技術センター(福山市)、広島県立西部工業技術センター(呉市)

○　広島市:広島市工業技術センター

※　山口県の山口県工業技術センターについては、造船･舶用工業関連の研究･支援は特に行っていないとの回答をいただいた。

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