2. 漁業の動向
国内における漁獲量は、1989年以降、いわし類の激減によって、それまでと一転して減少傾向をたどっている。漁業部門別に見ると、1989年以降の減少は沖合漁業の激減によるところが大きく、遠洋漁業も減少傾向となっている。
こうした動向を背景に、漁船の船腹量も1984年以降減少を続けており、1996年の船腹量は、161万総トンと84年当時の57%にまで減少している。船型別に見ると、1,000総トン以上の大型漁船の激減が目立ち、漁船建造は概ね小型化の方向に向かっている。
また、中国地区各県における漁船船腹量も、山口県をはじめ、減少傾向で推移している。