(2) 中国地区の舶用工業(舶用機器製造)の生産動向
中国地区の舶用工業(舶用機器製造)の生産動向は、全般的に全国とほぼ同様の傾向で推移している。1997年は大型船の需要増を背景にディーゼルエンジン機関関連が好調で、艤装品、舶用補助機械なども増加したことなどから、前年に比べ19%増加し、1,130億円と4年ぶりに1,000億円台の水準を確保した。
一方、輸出額は全国と同様、1980年代半ばより横ばいないしは減少傾向で推移している。97年の輸出比率は11%と全国の半分の水準であり、国内市場へのウェイトが高い。一方、輸入額は、水準そのものはまだ低く、総需要の1%にとどまっているが、近年増加傾向にある。