4. 中国地区の舶用工業の動向
(1) 中国地区における舶用工業の集積状況
中国地区(山口県西部地区を除く)には、246の舶用工業事業所が立地している(1997年12月31日現在、常時5人以上の従業員を雇用する事業所)。
地域別では、尾道地域に全体の3割強の80事業所が立地しており、造船所とともに、全国でも有数の造船関連集積地を形成している。そのほか、玉野地域にも製造事業所を中心に多くの事業所が立地しており、広島県西部から岡山県にかけての沿岸部に舶用工業の集積が見られる。一方、山陰では、相対的に修理業者が多いのが特徴的である。
また、特に製造事業者の集積度の高い岡山県(玉野、水島)、広島県東部(尾道、因島)では、それぞれ「部分品・付属品」「艤装品」の事業者が数多く立地している点が特徴的である。