2.5.1 部品ヨード
部材を識別するための名前t番号をいい、型定規に記入する。
1)通称で指定:船体位置X構造機能
船殻設計図での呼び方を、そのまま使うやり方である。例えば、Fr.98DIXttB K T.…などと任意に言葉略称を綴って表現する。カナや英字混じりでも、何とか見当が付く。そのうち任意が通称に固まってくればよいが、そうは行かない。構造用語を覚え、ある程度慣れないと応用できない。また、ほんとに唯一のコードになっているか、保証はない。文字数は多く、なんの約束も要らないが、非効率である。
2)意味コードで体系化
ブロック構成X工程の意味番号での識別とするものである。標準化が必要であり、より少ない桁数の構成で上記1)の持つ船体位置X構造機能もイメージできるようにする。唯一コードの保証はあり、必要なレベルにより上位コードの省略ができる。
3)発生順の自動付番
量産品で採用される単なる整理コードで、当然に唯一となる。名前などなくても目の前に部材があれば、組み付けできる…との見解もあるが、造船での実例はない。
この3種に分けられる。このコードに関わる工程や作業者は多く、それぞれの目的に応じて利点・欠点は一様でなく、本書では、これ以上の説明は省略するが、これから決めるのであれば、思い切って単純簡単なものを薦めたい。
2.5.2 定規ナンバー
一般に型や一品図などの現図情報は、部材と一対―に対応し、識別は部品コードで代用できる。
長いスティールテープなどで、収納形態から「見出し」が必要なときに、定規ナンバーが用いられる。定規の進捗・整理・保管の担当者に便利であればよい。
2.5.3 カッティングナンバー
一素材から一部材を取る場合は、これも部品コードで識別できるが、複数部材をネスティング取材する場合は、その取材組み合わせの情報:カッティングプランを仕分する番号が必要になる。この場合も情報作成からマーキング切断までの工程関係者に便利な付番であればよい。