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●舷側>玄>外:OT(アウトボードサイド)

深さ方向:-

●上方>上:UP(アッパーサイド、アップワード)

●下方>下:DN(ダウンサイド、ダウンワード)のように様々である。このように、書きやすさ、判りやすさ…など考え合わせて、これらのどれを使ってもよいのであるが、マーキン面の呼称として、上下、表裏、内外が使われるので、その区分には留意する必要がある。

また、左右方向は、幅方向の中心から離れる向きに符号が変わるだけで、中心線にまたがる場合にのみ使われている。

次に、この指標の表示であるが、必要最少限としたい。事例で説明しよう。

[写真2.3.1 指標不要]は、両端スニップのFB.である。両端部は対象で、取付辺は自明。どちら向きでも同じだから、指標は要らない。

[写真2.3.2 指標一つ]の形鋼部材は、「上端」がフランジ・スニップでウェブは開先継手。その「上」の指標一つだけあればいい。一般に、取付辺が逆フランジ側とに決まっているからである。

[写真2.3.3 指標二つ]では、部材は取付辺が自明でないので、二つの指標が表示されている。

この部材に記された指標は、同じ場所から見て取れることが条件である。大型の部材で、記入文字が小さければ、両端に指示しておくべきである。指標を読むために、近寄ったり、探したり…しなければならないのは、まずい。

 

5)マーキンでのポンチ打ち指示

基準線やその他の位置で、後消えては困る場合、例えば仕掛品の間に錆が出たり、マーキン・ペンが薄れたりする、ブロック塗装でマーキン線が隠れる…などでは、必要なとき再現できるために、ポンチを打って穴傷が残るようにする。一般に上記3)に挙げた船台各工程で使用する線や点が、この対象となる。

 

062-1.gif

写真2.3.1 指標不要

 

062-2.gif

写真2.3.2 指標一つ

 

062-3.gif

写真2.3.3 指標二つ

 

 

 

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